GS1 DataMatrixは、GS1(UCC/EAN)が流通用に標準化した2次元シンボルであり、DataMatrix ECC200をベースにしている。GS1 DataMatrixと従来のDataMatrixを区別するために、データの頭にシンボルキャラクタFNC1を配置され、ISO/IEC15418で規定されたアプリケーション識別子を使用して記述する。シンボルは、L字型のアライメントが特徴で、その反対側にL字型にクロックがマーキングされている。そして、L字型のアライメントとL字型のクロックの中がデータ領域で、セルと呼ばれる点でコード化されている。シンボルの詳細は、DataMatrixを参照してください。
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DataMatrixは、1996年AIMIのISS規格に登録され、2000年にISO/IEC16022になった。非常に高い情報化密度があることから、米国半導体工業会(SEMI)や米国電子工業会(EIA)、米国規格協会(ANSI)で部品のマーキングに採用されている。また、GS1 DataMatrixは、欧州では医薬品に使用され、日本ではメスやハサミなどの手術用具に使用されている。
アプリケーション識別子
GS1-DataMatrixは、様々な情報を表すためにアプリケーション識別子(Application Identifier)を使用している。これは、情報の頭に付加される識別コードで、この識別コードに続くデータが何の情報であるかを誰でも分かるようにしている。したがって、1つのシンボルの中に複数の情報を連結して表すことができる。
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アプリケーション識別子は、数字2桁から4桁でコード化されたもので、GS1が定義、データの属性(数字/英数字)、桁数、コード化方法など詳細に規定している。例えば、商品コードは、14桁のGTIN(国際取引商品コード)で表し、有効期限は年月日(YYMMDD)の6桁で表し、数量は数字8桁以下で表し、ロット番号は英数字20桁以下で表すように規定されている。
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連結機能と区切り文字
GS1では、アプリケーション識別子とそれに続くデータをセットとして、複数にデータセットを連結することができる。商品コードや有効期限のような固定長のデータは、データのすぐ後は次の識別子であるので、それを解釈することによりデータの範囲と次の識別子を見つけることができる。しかし、数量やロット番号のような可変長データでは、データの区切りが分からない限り、次の識別子を見つけることはできない。そこで、可変長のデータの次には、区切り文字としてシンボルキャラクタのFNC1を挿入することになっている。但し、可変長データがシンボルの最後にくる場合は、FNC1を挿入する必要がない。
バーコードリーダは、ホストコンピュータに対して区切り文字の存在を知らすために、FNC1の位置にアスキーの制御コードであるGSキャラクタ(グループセパレータ)を挿入して出力しなければならない。GSキャラクタは、アスキーコードの数値"29"、または、ヘキサの"1D"である。
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